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火災現場に潜む危険とは


 騒然とする火災現場。無数に延びる太いホース。ポンプ車から延びるホースの先にはノズルを持った消防隊員が懸命な消火活動をおこなっています。一般的に野次馬と呼ばれ、人が周囲を取り囲む光景。あたなも一度は経験がありませんか?

 災害現場には必ず危険が潜んでおり、安全な距離とされる位置に規制線が張られます。しかし、火災現場に消防車が到着直後は、逃げ遅れが居ないかなどの情報収集。周辺建物への延焼被害を防止するための消火活動などをおこなうために消防隊員は消火、救助、救護活動を日頃の訓練から培った能力をフルに発揮しています。火災最盛期と呼ばれるこの時間は、まだ規制線などが張られていないこともあり、ホースなどが至る方向から延びています。このホース、絶対に踏まないでください。家庭用のゴムホースとは違い水圧のかかった消火用のホースは衝撃や外からの圧力で破裂する恐れがあります。破裂した場合はホースの切れ目から噴水のように大量の水が拭きあがり、ずぶ濡れになるだけではなく、最悪の場合は吹き飛ばされケガをする危険性もあるのです。また、折れ曲がったホースに水が通った瞬間には大きくホースが動き、足元をすくわれ転倒するという事故も実際に発生しています。

 もう一つは、道路をまたぐように延びたホースを自動車が走行しながら踏んで通過することです。自動車が通過できるようにホースブリッジというものが使用されますが、火災最盛期には設置されていな場合もあります。その時は通過を待ち、誘導員の指示が出るまで絶対に通過しないでください。タイヤで踏みつけて破裂したホースが、あなたの大切なクルマを傷つける恐れだけではなく、人命救助の遅れなど多くの支障が発生します。

 意外な落とし穴が火災現場にもあります。道路にある消火用水としてフタの開いたマンホールの危険性です。燃え盛る建物に気を取られ落下する恐れがあります。このように火災現場には近い場所ではなくても危険性がたくさん潜んでいるのです。もしも近くに居合わせた場合は、あなたの身の安全を確保し、誘導員の指示に従いながら適切な通行をおこなってください。一人一人の心がけで、災害現場の被害を少なくし、迅速な活動をおこなえる環境へと変化します。


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